【対談】坂井ひでたかと佐賀市の未来を考える。

 

コロナ禍による経済の停滞や少子高齢化、農林水産業の発展に福祉や女性活躍の推進など、佐賀市には多くの課題が存在しています。
今日はこれらの問題をテーマとして、お話をしていただきました。

吉原麻里さん 内科医師
 麻里さん

昭和五十九年佐賀市生まれ。佐賀大学附属中、青雲高卒業後、久留米大学医学部へ進学。平成二十二年佐賀で医師として働き始める。以後佐賀大学医学部血液腫瘍内科に入局。現在は四人の子供を育てながら佐賀リハビリテーション病院で医師(血液内科・リハビリ医)として勤務。

吉武司さん 生産農家代表
 司さん

昭和五十八年川副町生まれ。農家に生まれるが、飲食の道に進むための勉強をしたいと菓子づくりの専門学校へ。その後、体調を壊した父をサポートするため兼業で農業を開始。知り合いのアスパラ栽培を行ったことをきっかけにアスパラ農家に。第四十六回佐賀農業賞「若い経営者の部」で優秀賞受賞。

 

コロナ禍だから
わかる佐賀の良さ

坂井 今日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございます。
私は佐賀市のリーダーを目指して今年の五月、妻子を連れて佐賀に帰ってきましたが、やっぱり佐賀はよかですね。

吉武 よかです(笑)。WEB隆盛の今、都会に住まなくても田舎でも十分生活できる。いや田舎の方が生活費もすべて安く、かえって幸せな暮らしができるのではないかと思います。

吉原 都会が「三密を避ける」と躍起になっていますが、そもそも佐賀は「密」になる場がほとんど無いこともあって、比較的生活に変化が少なかったかなと思います。

坂井 佐賀は人口が多くない分、対策の浸透も早いですからね。そして県民性なのか真面目で一体感がある。だからワクチンの接種率も全国一位になれるのだと思います。山口知事のリーダーシップもあり、本当に勉強になります。

吉武 しかし、まだまだ充実してほしい部分もあります。海外と比較して、国民皆保険制度が整っている日本では、もともと医療費がとても安いのですが、佐賀市では子どもの医療費助成があるので助かっています。無料化は色々と問題があるので無理に進める必要は無いと思いますが、助成対象の拡大があるとありがたいです。

吉原 私は四回妊娠出産をして、そのうち二回はハイリスク妊娠でしたが、佐賀市は周産期医療のレベルが高く、産婦人科と小児科の連携がよくできています。他の地域で妊娠していたら助からなかったであろう状態だった超低出産体重児を助けていただき、その後のNICUでの治療もハイレベルで、治療費も佐賀市が療育医療費として助成してくれてとても助かりました。

坂井 そのおかげか佐賀では三人〜四人も子どもがいる家族が多いですね。そんなことも、もっと広く周知した方がいいですね。

吉武 佐賀市は農業への支援も充実していると思います。生産者とJA、そして自治体が力を合わせて、全国に誇れる佐賀の特産品や加工品を生み出す原動力としての佐賀市のリーダーシップにも期待しています。

坂井 お二人のご意見、しっかりと受け止めたいと思います。佐賀には豊かな自然や優しい人の真心、助け合いの精神がある。行政のリーダーシップがあれば、今解決されていない問題もどんどん進んでいくと思いますし、私もしっかりと取り組ませていただきます。

不安のない、未来のために

坂井 皆さんは、佐賀市に住んでいて何か不満はありますか?

吉原 災害と言えば本当に佐賀は毎年のように水害に見舞われているから、治水をどのようにしていくか…ということは避けられないテーマだと思います。先日の土石流も、盛り土の問題が指摘されていましたが、災害への備えについて、坂井さんの国土交通省での経験をぜひ活かしてほしいです。

吉武 そうですね。私は有明海に近い川副町に住んでいますが、毎年水害や台風、塩害には苦しめられています。若者が安心して農家を継承できるためにも、災害被害の際の支援をしっかりとしてほしいです。

坂井 私は今年春まで国土交通省の水管理国土保全局で流域治水の法改正や大規模水害の対策などを担当してまいりました。そのおかげで水害や台風などの災害対策については様々な実践経験とノウハウを蓄積しています。この経験はきっと佐賀市の災害対策に即戦力としてお役にたてるものと自信を持っています。

吉武 コロナ禍における佐賀市の飲食店を中心とした経営支援も、ぜひお願いしたいです。飲食店の売り上げダウンはその店のみならず、農作物・水産など扱っている食材の生産者も直撃しています。

坂井 私もいろんな方とお話しする中で、飲食店のオーナーの皆さんともお話をしました。本当に売り上げが激減し、困っていらっしゃいました。とにかくコロナで窮地に陥っている皆さんには、佐賀市独自の支援策を速く、多く、確実に行いたいと考えています。

吉原 心強いですね。コロナの感染者や重症者が減ったとはいえ、まだまだ日常には戻れない状況です。ワクチン接種もそうでしたが、リーダーにはスピードや決断力、そして折衝力が要求されると思います。そこは坂井さんの若さと人間力に期待しています。

坂井 ありがとうございます。がんばります。なんといっても大切なのはスピードと折衝力、まさしくその通りですね。そこは弁護士活動でも培った交渉力と行政法などの知識の深さで乗り越えてまいります。

 

佐賀の課題には、
市民の皆さんとともに

吉武 さて坂井さん。佐賀県ではわが川副にも関係するオスプレイ配備の問題がありますが、佐賀市のリーダーを目指すものとしてどのようにお考えでしょうか?

坂井 国防というのは非常に重要な課題です。そして佐賀県経済への波及効果を唱える方もいる。また地元の漁協の皆さん、そして周辺住民の皆さんの不安もよくわかります。
オスプレイ配備に関しては様々な意見があります。それらの意見にはしっかりと耳を傾け、よくよく考えた上で最終的に方向性を出さなくてはいけないと考えています。

 

めざせ!  日本一のまち

坂井 皆さんの意見をお伺いできて、今日はよかったです。
私には夢があります。日本一住みやすい、日本一幸福度の高いまちに佐賀市をすることです。別に財政が裕福でなくても、大企業が少なくてもそれは目指すことができると思うのです。

吉武 そうですね。実際今でもここに住んでいて幸福度は高いです。あとは坂井さんの若さとノウハウで、佐賀市はもっともっと良くなる気がします。ぜひ頑張ってください。

吉原 坂井さんがリーダーになれば、職員の皆さんも気軽にアイデアや改善策などトップに言えると思うのです。そうすれば市政自体が若返り、いい化学反応を起こすのではないでしょうか?  心から期待しています。

坂井  皆さんのご期待に応えられるよう、しっかりと政治活動を頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします。本日はありがとうございました。